第四十六回 橿原神宮奉納演武大会
11月3日(日)、奈良県橿原市畝傍町にある橿原神宮公苑内第二体育館にて、全日本居合道連盟近畿地区連盟の今年度最後の行事である第四十六回橿原神宮奉納演武大会が開催されました。
参加者は145名にのぼり、滋賀居合道友会からも4名が参加しました。
橿原神宮は、日本最古の正史『日本書紀』において、日本建国の地と記されています。神武天皇が畝傍山の東南の麓に橿原宮を創建し、第一代天皇として即位された場所です。明治23年に官幣大社として創建され、現在も多くの参拝者が訪れる歴史ある神社です。
当日はまず、橿原神宮への正式参拝から始まります。昨日は、季節外れの台風から変わった温帯低気圧の影響で関西地区は大雨に見舞われました。当日の天候が心配されましたが、晴天に見舞われて無事、参加者全員で参拝をする事が出来ました。
正式参拝が終わると、橿原神宮公苑内第二体育館にて奉納演武大会が実施されました。体育館内には、10月に行われた全国段別競技大会の団体戦で準優勝した賞状と盾が飾られ、参加者たちの士気を高めました。
居合道は、日本刀を用いた武道であり、古武道の居合術を現代に適応させたものです。その起源は、古く、永禄年間末期(室町時代から戦国時代)に林崎甚助源重信公によって創始されました。
居合道は、刀を鞘から抜き放つ技術を中心に、精神修養や身体の運用を重視します。現代では、段級位制を採用し、形の演武を通じて技術を磨きます。また、単に技術を習得するだけでなく、心身の鍛錬を通じて人格を養成していきます。剣の理合いを修練し、礼儀や忍耐力を身につけることで、日常生活においても冷静で的確な判断ができるようになることを目指して日々、修練を積んでいます。
ここからは、滋賀居合道友会から参加した4名の演武風景です。
六段之部:大堀 仁志 剣士
教士之部:中山 直生 先生
八段之部:富田 幸児 先生(顕志館剣禅道場 館長)
十段之部:佐々木 正俊 先生(滋賀居合道友会 会長)
この大会をもって、令和六年度の行事はすべて終了となります。年が明けて令和七年度の最初の行事は、新春初抜き大会が、1月12日(日)に大阪府堺市で開催されます。その大会に向けてさらなる修練を積んで参りたいと思います。
以上
橿原神宮の大絵馬 昭和35年(1960)に今上陛下の御生誕を奉祝し制作されて以来、作製されています。大きさは、高さ4.5m、幅5.4mで通常の絵馬の1600倍、畳の約14枚分の大きさだそうです。